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2015年06月20日

究極の“愛”の詩集!『あたしとあなた』刊行

書籍『あたしとあなた』
( 著者:谷川俊太郎 ブックデザイン:名久井直子 )
を刊行しました。

『あたしとあなた』

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今、いちばん新しい谷川俊太郎

メディアに氾濫するコトバの洪水に食傷しているうちに、思いがけず自分にとってはちょっと新鮮な発想の短い詩群が生まれた。(本書あとがきより)

83歳の今も、新しい挑戦をつづけている谷川さん。半世紀以上にわたって第一線で書き続けてきた詩人の最新作は、37篇の詩すべてにさまざまな〈あたし〉と〈あなた〉が登場します。

『あたしとあなた』より はにかむ 『あたしとあなた』本文より

工芸品のような一冊を

最初に原稿を読んだ時、この言葉たちの動きや遠さや近さを、どうやって本という物質にしたらいいのか、悩みました。その結果、一番大事なのは、目の前の言葉を載せる紙なのではないかと考えました。あなたの指先に、やっと届けることができて嬉しく思います。 (本書はさみ込みのしおりより) ブックデザイン担当 名久井直子

書籍の常識を超える工芸品のようなデザインは、気鋭のブックデザイナー・名久井直子さん。「一番大事なのは、目の前の言葉を載せる紙」(名久井さん)というコンセプトから、本書の制作は「この本のためだけの特別な紙」を作ることからスタートしました。伝統の高級越前和紙で知られる石川製紙株式会社の協力を得て、しっとりとした質感の鮮やかなブルーの紙が誕生しました。まさに、日本の職人技から生まれた贅沢な1冊です。

『あたしとあなた』 本文用紙に使用した「印刷用竹簀目(たけすめ)鳥(とり)の子(こ)」。色は特注の鮮やかなブルー。しっとりしたやわらかな質感が手になじみます。

石川浩代表取締役社長(石川製紙株式会社)とデザイナーの名久井直子さん (左)原料の白いコウゾに、青い顔料を混ぜて色を調整。 (右)完成した特注の本文用紙を手にする石川浩代表取締役社長(石川製紙株式会社)とデザイナーの名久井直子さん。

布張りの表紙には、青、白、金の3色の箔が豪華に全面押し! 職人の手で、1色ずつ、位置や押し具合に微調整を加えながら仕上げられています。

読者の手に渡る一冊の詩集は、だから中身の詩作品を運ぶだけの単なるツールではなく、一個の工芸品だとも言える。手に持って快く、余計なものに煩わされずに頁を開く、その繰り返しに耐える、むしろ何度でもそうしたくなる本、それが詩集の理想形ではないだろうか。中身の詩を飾るのではなく、詩を素手で差し出す器としての本、この詩集をそんな風に感じてもらえるだろうか。 (本書はさみ込みのしおりより) 詩人 谷川俊太郎

書籍概要

書名:『あたしとあなた』
著者:谷川俊太郎
ブックデザイン:名久井直子

製紙:石川製紙株式会社
印刷:シナノ書籍印刷株式会社
製本・加工:有限会社篠原紙工、株式会社松岳社、有限会社コスモテック
仕様:B6判変型/上製クロス貼り、3C全面箔押し/
   特製しおり付き(谷川俊太郎、名久井直子エッセイ収録)
本文:120ページ
定価:2,000円+税
発売:2015年7月1日
ISBN:978-4-904292-59-4 C0092

谷川俊太郎プロフィール

1931年東京生まれ。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表し、近年では、詩を釣るアプリ『谷川』やメールマガジン、郵便で詩を送る『ポエメール』など、詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦している。小社刊行の著書に、『生きる』(松本美枝子との共著)、『ぼくはこうやって詩を書いてきた―谷川俊太郎、詩と人生を語る』(山田馨との共著)、『おやすみ神たち』(川島小鳥との共著)がある。

公式ホームページ: www.tanikawashuntaro.com
ツイッター:twitter.com/shuntarot

谷川俊太郎 撮影:深堀瑞穂

 

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