
『谷郁雄エッセイ集 日々はそれでも輝いて』
谷郁雄(たに いくお)

イラスト:nakaban
装丁:寄藤文平
仕様:四六判変形 並製 296ページ
定価:1600円+税
発刊:2011年12月
ISBN:978-4-904292-20-4 C0095
話題の詩人による、はじめてのエッセイ集。
何者かになろうとして
何者でもなかった
日々はそれでも輝いていた
写真家とのコラボ―レーション詩集など、
新しい詩の形でヒット作を連発する詩人・谷郁雄。
彼がこれまでに出会ってきた、本と詩と詩人たち、
そして写真家たちの素顔を、
自身の若き日の想い出とともに綴っています。
エッセイの冒頭には、それぞれの詩人の作品から
谷さんが選んだ一編を紹介。
読者が、詩集、詩人、写真家に出会うための
ブックガイドとしても良質な一冊です。
イラストは人気画家のnakabanさん。
30点以上に及ぶ挿画をお楽しみください。
目次から
【本と詩人と】
朝狂って 吉増剛造
風に吹かれて ボブ・ディラン
詩人から頭の固いひとに ラングストン・ヒューズ
吠える アレン・ギンズバーグ
うつむく青年 谷川俊太郎
地獄の季節 アルチュール・ランボオ
村の暗黒 田村隆一
金はなくても、雨はたっぷり チャールズ・ブコウスキー
五十歳の男 ヘルマン・ヘッセ
詩の好きな人もいる ヴィスワヴァ・シンボルスカ
夜になると鮭は レイモンド・カーヴァー
失くしたもの 長田弘
盲人 ホルヘ・ルイス・ボルヘス
アルフレッド・プルーフロックの恋歌 T・S・エリオット
うちへおいでよ トム・ウェイツ
港市の秋 中原中也
夜のパリ ジャック・プレヴェール
弓 与謝野晶子
【自著と写真家と】
自分にふさわしい場所 ホンマタカシ
日々はそれでも輝いて 佐内正史
無用のかがやき リリー・フランキー
定員オーバー 長島有里枝
実況中継 浅田政志
空を見上げる 石川直樹
思春期 青山裕企
君のとなりに 谷今日子
表紙のない本を作りませんか? 寄藤文平
プロフィール
- 谷郁雄(たに・いくお)
- 1955年三重県生まれ。同志社大学文学部英文学科中退。90年『死の色も少しだけ』(思潮社)で詩人デビュー。93年『マンハッタンの夕焼け』(思潮社)がBunkamuraドゥマゴ文学賞候補に。詩集に『自分にふさわしい場所』(写真・ホンマタカシ)、『定員オーバー』(写真・長島有里枝)以上、理論社。『実況中継』(写真・浅田政志 実業之日本社)、『空を見上げる』(写真・石川直樹 武田ランダムハウスジャパン)、『君のとなりに』(写真・谷今日子 角川学芸出版)、『思春期』(写真・青山裕企 ピエ・ブックス)、『無用のかがやき』(写真・リリー・フランキー 実業之日本社文庫)、『透明人間⇄再出発』(写真・青山裕企 ミシマ社)ほか多数。